開催趣旨と概要
強相関電子系の研究は、高温超伝導体の発見以降、遷移金属酸化物を中心としたモット絶縁体近傍に現れる多彩な電子相の研究が行われてきており、特にマンガン酸化物における超巨大磁気抵抗効果やフラストレーション格子におけるスピン液体相などの研究が注目を集め、最近ではマルチフェロイクスと呼ばれる磁性強誘電性やスキルミオン格子と呼ばれるトポロジカル磁気構造体の研究へと発展してきた。また、一方で、磁性体の微細デバイスの研究も、金属多層膜における巨大磁気抵抗効果の発見を契機に「スピントロニクス」分野として発展しており、スピン流と呼ばれる概念のもと理解が進んできた。さらには、トポロジカル絶縁体やマヨラナフェルミオンなど物質中のトポロジーによって現れる創発物性の研究も近年盛んに行われてきた。これらの物理現象の理解はかなり進んでおり、基礎物性物理としては一区切りをつけて次の展開を考える時期が来ている。本研究会では、若手研究者を中心に分野の第一線で活躍する方々を招いて分野の次の展開を議論する。
世話人:野村悠祐、小野瀬佳文、酒井英明
日程:2026年5月15日(金) - 5月17日(日)
(15の夕方開始、17の昼に終了予定)
会場 : 東北大学金属材料研究所 2号館1階 講堂(アクセス)
形式: 対面 (ただし、オンライン聴講可)
懇親会: 5月16日(土) 18:30~ @ミア・アンジェラ一番町店
(会費:一般・4,000、学生・2000円)
謝辞:この研究会は金研国際共同利用・共同研究拠点GIMRTのサポートを受けて開催されます。
参加登録はこちらから(4/26締め切り)
招待講演者(敬称略)
有沢 洋希 (東大) 「低対称系における非線形熱電応答の開拓」
池田 暁彦 (電通大) 「100テスラX線実験による超強磁場新結晶の探索」
今城 周作 (東大) 「自己組織化有機薄膜に閉じ込められたπ電子の強相関電子状態」
大熊 隆太郎 (東大) 「半導体–半金属境界における巨大応答:ファンデルワールス希土類ヨウ化物」
奥村 駿 (東大) 「スピンテクスチャがもたらす量子幾何効果と創発機能」
輕部 修太郎 (京大) 「交替磁性の関わるスピントロニクス現象」
北川 健太郎 (東大) 「超高圧下磁気測定技術の進展:ニッケル酸化物高温超伝導体を例として」
橘高 俊一郎 (東大) 「磁場角度分解熱力学量測定で拓く強相関系の異方的量子現象」
小塚 裕介 (NIMS) 「量子常誘電体の低温エレクトロニクス応用」
是常 隆 (東北大) 「異常ホール・ネルンスト効果の異方性と強相関効果」
塩貝 純一 (阪大) 「鉄カルコゲナイド薄膜ヘテロ構造における超伝導整流現象」
宍戸 寛明 (大阪公立大) 「希土類化合物の薄膜作製」
大同 暁人 (京大) 「エキゾチック超伝導体の非相反現象」
成田 秀樹 (名大) 「人工多層膜における超伝導ダイオード効果」
肥後 友也 (慶大) 「バンドトポロジーを用いた磁性体の高機能化と電子デバイス応用」
増田 英俊 (東北大) 「らせん磁性金属におけるキラリティー自由度の制御と活用」
プログラム(敬称略)
5/15(金)
16:00~16:10 はじめに(野村)
16:10~16:50 是常 隆 (東北大) 「異常ホール・ネルンスト効果の異方性と強相関効果」
16:50~17:30 肥後 友也 (慶大) 「バンドトポロジーを用いた磁性体の高機能化と電子デバイス応用」
17:30~18:00 増田 英俊 (東北大) 「らせん磁性金属におけるキラリティー自由度の制御と活用」
5/16(土)
9:30~10:10 小塚 裕介 (NIMS) 「量子常誘電体の低温エレクトロニクス応用」
10:10~10:50 池田 暁彦 (電通大) 「100テスラX線実験による超強磁場新結晶の探索」
休憩(10:50~11:10)
11:10~11:50 北川 健太郎 (東大) 「超高圧下磁気測定技術の進展:ニッケル酸化物高温超伝導体を例として」
11:50~12:30 橘高 俊一郎 (東大) 「磁場角度分解熱力学量測定で拓く強相関系の異方的量子現象」
昼休憩(12:30~14:00)
14:00~14:40 宍戸 寛明 (大阪公立大) 「希土類化合物の薄膜作製」
14:40~15:20 大熊 隆太郎 (東大) 「半導体–半金属境界における巨大応答:ファンデルワールス希土類ヨウ化物」
休憩(15:20~15:40)
15:40~16:20 輕部 修太郎 (京大) 「交替磁性の関わるスピントロニクス現象」
16:20~17:00 奥村 駿 (東大) 「スピンテクスチャがもたらす量子幾何効果と創発機能」
17:00~17:40 有沢 洋希 (東大) 「低対称系における非線形熱電応答の開拓」
18:30~ 懇親会
5/17(日)
9:00~9:40 今城 周作 (東大) 「自己組織化有機薄膜に閉じ込められたπ電子の強相関電子状態」
9:40~10:20 塩貝 純一 (阪大) 「鉄カルコゲナイド薄膜ヘテロ構造における超伝導整流現象」
休憩(10:20~10:40)
10:40~11:20 成田 秀樹 (名大) 「人工多層膜における超伝導ダイオード効果」
11:20~12:00 大同 暁人 (京大) 「エキゾチック超伝導体の非相反現象」
12:00~12:10 クロージング